戦場に一輪
私の診察室の机の上に、戦場に一輪 というタイトルの水彩画を飾っています。患者さんが描かれた小さい絵です。「小さいほうがじゃまにならずに飾れるでしょう?」と。額縁は、100均で売っているものに、ピンクのお花の色に合わせて、赤く着色して作ってくださったそうです。眼科の診察室はほの暗
チョコと宇宙
先週の日曜日は母の日。プレゼントにチョコをもらいました。私はあまり甘いものを食べる方ではありませんが、チョコレートは大好きで、自分で買ってでも食べる数少ないスイーツです。そして宇宙やプラネタリウムが好きな私にピッタリのチョコを見つけたということで、太陽と惑星をイメージした美しい9
手術日決めの風景(2017/05/13)
最近はとても潑溂とした人生の先輩が多い気がします。私は日がな一日暗い診察室で過ごすことが日常ですが、白内障の手術日を患者さんと決める時に、特にそう思うのです。以前はいつでも先生におまかせしますという方が多かったのですが、この一年ぐらい特に感じるのですが、まず手帳を開いてご自分のス
救急車来院 再び
連休の狭間の月曜日、救急車での来院がありました。何かこの頃多いような。今回はストレッチャーで眼科の入り口まで。殺菌灯の掃除を明かりをつけたまましていたのが、原因と思われますが、角膜上皮が剥離してかなり痛そうです。この仕事をし始めてあまり日が経っていないそうで、噂には聞いていたけれ
早春のホームパーティー
先日素晴らしいホームパーティーにお招きいただき、楽しい時間を過ごしました。場所は関西随一の超高級住宅街。ブログに書いていいかお尋ねしていませんので、お名前は出せませんが、ご想像下さい。最寄り駅までご親切にもお迎えに来てくださるとのことでしたが、偶然もう一人の招待客(N先生)とお会
整理整頓
仕事ができる人は、机の上が整頓されているというのが通り相場ですが、究極に整頓されているべき部屋というのが手術室です。手術には通常助手がつき、術者とあうんの呼吸で、先読みして術者が希望する器具を手渡します。術者が術野から目を離すことなく手にすることができたら、無駄な動きが減り、手術
救急車での来院
数日前救急車で来院された方がありました。病名は結膜下出血。以前草場先生がこのブログで書かれていますので、読んでみていただくといいと思いますが、基本的には、救急性があることはまずない病気です。見た目には白目が真っ赤になりますが、痛くも痒くもなく、もちろん視力にも影響することはありま
新年明けましておめでとうございます
2017年が皆様にとりまして、平和と喜びに満ちた年となりますように。新しい年をこのブログでお祝いできることを嬉しく思っています。何でも新しいもの、例えば買ってきたばかりの本 文房具 新車 新築の家を使い始めるときというのは、嬉しいながらもちょっとした緊張感があると思います。私も新
クリスマスキャロル
クリスマスおめでとうございます。といっても大概のクリスチャンではない皆様にとっては、昨日のパーティー疲れの朝か、特に普段と変わらない朝をお迎えのことと思います。クリスマスキャロルのお話をしたいのですが、切ない感じの稲垣潤一の歌ではなく、イギリスの19世紀の文豪チャールズ・ディケン
木の根っこ
今年の宮の前眼科は、職員の出入りの多い年でした。残るべき人が残り、出て行くべき人が出て行ったというのが、今の私の実感です。子供が木のお絵かきをするときの典型的な形というのは、どなたも想像できると思いますが、実は地上の樹木以上に、根っこというのはとても個性的で、二つと同じ形は無いそ