眼軟膏の使い方
眼科では、軟膏の使い方に2種類あります。 目の周りの皮膚に塗る使い方と、目の中に入れる使い方です。 皮膚に塗るのは、普段の塗り薬と同じですから、その解説は省き、目の中に入れる方法を述べます。 いろいろな方法がありますが、一番入れやすいのは、鏡を見ながらやる方法で、瞼を下に引っ張っ
結膜弛緩症
結膜というのは、白目のところとよく患者さんは言われますが、正確には白目(強膜)の上に乗っかっている透明な薄膜を指します。 ですから皮膚同様、外界からの異物侵入の際には、第一番に戦ってくれる大切な働きをしています。 ただ加齢とともに皮膚がたむるように、結膜も段々緩んできて、下まぶた
角膜上皮剥離
この1週間の間に、角膜上皮がほぼ90%ほど剥離して目があけられず、まぶたも腫れ、重篤感でいっぱいの患者さんが2名来院されました。 もう少し軽傷の角膜の3分の1とか、4分の1が傷ついているという状態は、比較的よくありますが、ここまで大きくはがれていると、とても傷みますし、視力も低下
流行性角結膜炎(EKC)の届出基準の変更
眼科の中では、最も頻度の高いウイルス性感染症(ヒトアデノウイルス)の流行性角結膜炎については、今までもこのブログで何回か取り上げてきました。 今回の話題は、事務的な取り扱いに属することですが、この感染症は感染力が強く、院内感染 職場内感染 家庭内感染などで、大流行になることがある
流行性角結膜炎(はやり目)のウイルス検査
最近流行性角結膜炎の患者さんが散見されます。 この話題は、今までにも何回か書いていますので、疫学や症状についてはそちらを参照していただくとして、今回はこの結膜炎であるアデノウイルスの検査について書いてみたいと思います。 新型コロナウイルスの流行のおかげで、PCR検査や抗原検査 抗
結膜下出血
目が真っ赤になって、まさに目から血がでていると心配になって来院される患者さんは、多いです。 見た目のインパクトが強く、また量が多いと赤を通り越して、黒っぽく見えることもあり、鏡を見てたまたま自分で気づくか、他人に指摘されて来院ということになります。 ということは、どんなに面積が広
ウイルス性結膜炎
先日保育園に通っている子供さんがやってきました。 ウイルス性の結膜炎でないことを調べてくるように言われた、ということです。 その子供さんは、充血はほとんどなく眼脂がちょっとと、まぶたが少し赤らんでいる程度。 眼脂も黄色っぽくよくある普通の細菌性の結膜炎で、はやり目のような重篤感は
咽頭結膜熱(アデノウイルス)
咽頭結膜熱は、これから暑くなる夏場に子供たちに増える、ウイルス性の感染症です。 その名のとおり、結膜炎も30%位の確率で発症するので、眼科とも縁の深い病気です。 眼科では、はやり目という名前で呼ばれている、あまり歓迎できないウイルス性の結膜炎で、このブログでも何回か話題にしてきま
マスクで目が痛い
マスクをつける時、私も時々慌てていると、目にマスクの上の金具が当たりそう或いは少し当たってヒリヒリした感じがすることがあります。 でもずっと痛いということは、まあないです。 先日、朝にマスクをつける際に目に当たって以来ずっと痛いという患者さんが来られました。 黒目に傷ができている
黄砂・PM2.5 2020
このところ大雨が関西地方でも降りましたが、今日は少し良い天気になりそうです。 注意が必要なのは、今年の初黄砂は4/5に福岡で観測されていますが、今日のように移動性高気圧が通過する日は、偏西風に乗ってやってきた黄砂がこの高気圧の影響で、地面に降りてきやすい つまり 黄砂やPM2.5