眼科では、軟膏の使い方に2種類あります。
目の周りの皮膚に塗る使い方と、目の中に入れる使い方です。
皮膚に塗るのは、普段の塗り薬と同じですから、その解説は省き、目の中に入れる方法を述べます。
いろいろな方法がありますが、一番入れやすいのは、鏡を見ながらやる方法で、瞼を下に引っ張った状態で軟膏の先端を近づけて目頭から目じりにかけて横一直線にいれます。
軟膏の先が下を向かず横向きになるので、必要以上に垂れずおさまりがいいです。
それでも入れにくい場合は、綿棒に軟膏を多めに取り、それを先ほど同様に鏡を見ながら目頭から横一直線にいれていきます。
その際には、消毒までいかなくても個包装になっている綿棒を使うほうが清潔です。ただし清潔さという点では、直接眼内に入れる先の方法が望ましいです。
自分ではなく、誰かに入れてもらえる場合は、目薬同様に素早く軟膏の先端を下に向けて入れることができ、瞼を必要以上に大きく開く必要がないので、負担がありません。
角膜のトラブルで軟膏を使う場合は、痛みを伴うことが多く、入れにくいと思いますが軟膏がうまく入ると眼痛が治まりやすいので、ぜひ上手な入れ方に慣れてもらいたいと思います。