スマホ斜視
スマホ内斜視 以前本ブログでも紹介しましたが、スマートフォンや携帯型ゲームが原因と考えられる内斜視が、最近急増しています。先日(12月27日)もNHKの番組で「スマホと若者の急性斜視」について取り上げられたところです。 昔から近視が進行する原因とされている近見作業(近くのものをず
白内障と近視の進行
白内障と近視の進行 白内障とは目の中の水晶体(レンズ)が濁って見え方が悪くなる病気です。本ブログでもよく登場する、眼科でもっともポピュラーで、手術件数も多い病気です(日本では年間120万件以上!)。加齢性の病気ですが、通常でも早いと50歳代から、80歳までにはほとんど全員が白
小学校での眼科検診
小学校での眼科検診では、たくさんの児童を短時間で診察するため、眼科でいつも行っているように、顕微鏡などを使って詳しく診ることができません。残念ながら“アッカンベー検診”などと揶揄されることもあります。私も行くことがありますが、肉眼で素早く、まぶたを下げて(アッカンベーして)、重
ものもらい
ものもらい、めいぼ、めばちこ、いろんな名前がありますが、まぶたのできもののことです。ばい菌の感染で起こる麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と、マイボーム腺の炎症で起こる霰粒腫(さんりゅうしゅ)と、大きく二種類あります。強く目を閉じたり、まぶたを押したりして痛いものは麦粒腫で、抗菌剤の目薬
めがねのお話
眼鏡(めがね) のお話子供めがね 学校の検診で視力低下を初めて指摘され、めがねを作ったけど目がつかれてむしろ見えにくい、と受診された小学生がいました。近視がほとんどないのに、やや強めの度数で処方されていました。初めてのめがねなのに、眼鏡の量販店で作成されたそうです。店によっては、
調節性内斜視
調節性内斜視とは、強い遠視が原因で目が内側に寄る内斜視で、2、3歳くらいから目立ってくることが多い斜視です。遠視の目は、通常の状態ではどこにもピントが合わないため、“調節”というピント合わせをして、ものを見ようとします。正常でも、近くを見るときに調節を行っており、目は少し内側に
間歇性外斜視(かんけつせいがいしゃし)
斜視とは、左右の目線がずれる状態をいいます。日本で一番多いのは間歇性外斜視で、普段は目線がそろっているけれど、朝起きた直後や疲れたときなどに、左右どちらかの目が外に向いてしまい、目線がずれます。目線がずれているときは上手に両眼を一緒に使うことができず、疲れ目の原因になったり、物
飛蚊症(ひぶんしょう)
飛蚊症 野宗先生のつぶやきに登場しました、飛蚊症についてのお話しです。虫やごみのようなものが飛んで見える、浮いて見える、といった症状を総じて、飛蚊症といいます。原因の多くは、目の中にある硝子体というゼリー状の部分のにごりやその影で、病気ではありません。子供の硝子体は、新鮮な生
老視(ろうし)・老眼(ろうがん)
老視(ろうし)・老眼(ろうがん) 老眼とは、加齢によって目の調節力(ピント合わせ)が低下する状態のことです。調節力が低下すると、ピントが合う距離の幅が短くなります。国際的な定義はありませんが、自覚的に手元が見えにくくて、40㎝の距離の視力検査で0.4未満、というのが臨床的な老眼と
小学生の近視と眼軸長(がんじくちょう)
一般的に眼科では眼軸長(目の長さ)の測定を、主に白内障手術のための検査として行っています。眼軸長や角膜のかたち等のデータを用いて、手術で挿入する眼内レンズの度数を決定します。白内障手術の精度向上のため、とても大切な術前検査のひとつです。 私が研修医だったころまで、眼軸長は超音波