
白内障については、今までもかなり書いているのですが、このブログを読まれている患者さんは、多分少数派だと思います。
なぜなら、週に数回は、白内障はどんな症状か 自分はまだまだ大丈夫でしょうか 白内障にならないためにはどうしたらいいのか 等バリエーションは色々ですが、聞かれます。
その時の患者さんの様子や混み具合に合わせて、お答えも様々です。
どこの大学病院も、白内障という一般的な疾患に対しての説明は、同じような感じですが、この慶応大学眼科の解説は、ちゃんと2024年2月27日に更新されていて、また熱意を込めて書かれているように思います。
それでパクリで申し訳ないのですが、皆さんによく聞かれるものを、簡単なQ&A式に書き直し、またわかりやすい言葉に直して、ここにご紹介します。
もし長くなりそうでしたら、何回かに分割します。
Q1 白内障は目の中のどこが病気になるのですか?
白内障は水晶体が濁る病気です。
水晶体は、茶目(虹彩)のすぐ後ろにあって、凸レンズで、ピントを合わせる役割があります。
本来水晶体は、透明なところですが、白内障では、水晶体の成分である蛋白質の変性や体積が増加することで、透明性を保つことができなくなって、濁ってきます。
Q2 白内障なる人はどれぐらいの割合ですか?
白内障は年齢とともに増加します。
厚生科学研究所の報告では、白内障初期の混濁を含めて、50代で37~54% 60代で66~83% 70代 84~97% 80歳以上 100%とされています。
Q3 白内障の原因は何ですか?
原因として最も多いのは、加齢と遺伝ですが、喫煙 糖尿病の有無 紫外線などの他の要素にも影響を受ける多因性の病気です。
男女差もあり、女性は男性と比べ、白内障になるのが早く、女性ホルモンの影響と考えられています。
遺伝については、双子の白内障の進行を比べた研究から、遺伝が白内障の進行に重要な原因となることが報告されています。
まだ続きますが、次の機会にまたご紹介します。