眼瞼けいれん
疲れた時や、疲れたと自分では思っていなくても、まぶたが短時間ピクピクとけいれんすることは、わりとよくあることだと思います。 ピクピクしたり、おさまったりを繰り返している間に、知らない間に症状が取れてしまうような場合は、眼瞼けいれんと呼ぶまでもありません。 今日お書きする眼瞼けいれ
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の4年後の効果について
以前帯状疱疹のことや、ワクチン接種について、わりと詳しく、このブログでも書いたことがあります。 目の周りの病気 という項目に入っていますので、参照していただくとよいのですが、今回そのワクチンの中でも、生ワクチンではなく、組み換え不活化ワクチン(シングリックス)の2回接種者と1回接
アイシャンプーとマイボーム腺機能不全
マイボーム腺機能不全(MGD)というのは聞きなれないかもしれませんが、簡単にいうとまぶたの縁にある脂成分を出す腺の開口部がつまることによって、漠然とした目の不快感や、目の縁に付着する汚れ またそれを取り除こうとして擦るための瞼の荒れ ドライアイ 霰粒腫ができやすい 等の状態のこと
マイボーム腺機能不全
マイボーム腺というのは、まぶたのふちから油分を分泌する働きをする所です。 涙のほとんどは、水分ですが、蒸発を防ぐため、涙の表層に薄い油分の膜があり、その油の分泌が多すぎても少なすぎても、不快感を感じることになります。 ドライアイの原因の8割は、マイボーム腺機能不全(MGD)が原因
帯状疱疹ワクチンについて その2
前回は、ヘルペスウイルスについて書きましたが、今回は認可されている水痘・帯状疱疹ワクチンについて具体的な情報をお伝えします。 現在帯状疱疹を予防するワクチンとして、日本では2種類あります。 従来の水痘生ワクチンと2020年1月に発売された帯状疱疹予防に特化した不活化ワクチン(シン
帯状疱疹ワクチンについて その1
ヘルペスウイルスは、眼科とも関係の深いウイルスです。 先日患者さんから、そのヘルペスウイルスのワクチンについて質問を受けたのですが、良く調べてお返事しますと答えましたので、そのことをこのブログに書こうと思います。 まずヘルペスウイルスは、ヘルペスウイル科として9種類有りますが、大
霰粒腫 麦粒腫
目のふちに赤いできものができると、関西では メバチコ 他の地方では ものもらい とか めいぼ とか呼ばれることが多いです。 正確には、麦粒腫と霰粒腫 と呼ばれるものの総称ですが、両者には微妙に違いがあります。 どちらもマイボーム腺という、目のふちにある脂を分泌する場所に起きるトラ
夏に多い子供の目の周りのぶつぶつ
夏になると例年、とびひや水いぼが目の周りにできてやってくる子供たちが増えます。 ただ、今年は猛暑のせいか、屋外遊びを控えているのでしょうか?むしろ少ないような気がします。 とびひや水いぼ等のぶつぶつのできる症状は、目から始まることは少なく、大概足やお腹などの手で掻きむしりやすいと
まつげの毛じらみ
もうかれこれ1年ぐらい前ですが、2歳くらいの子供さんのまつげに、動くかさぶたがあるので取って欲しいということで、お子さんを連れてこられました。お母さんによりますと、すでに頭にしらみがみつかっていて皮膚科で治療を受けているので、多分これも、まつげのしらみだと思う、とのことでした。ま
さかまつげ part1
今日は「さかまつげ(逆睫毛)」について詳しく解説します。逆睫毛とは、通常外側に向くはずの睫毛が内側に向いてしまうことで眼球に睫毛が接触してしまう病気です。人によって症状は様々ですが、チクチク痛い、目がコロコロする、眼脂や涙が出る、見えにくい、まぶしいなど、様々な症状を引き起こしま