
当院のある伊丹市の基幹病院の一つに、近畿中央病院がありますが、近中通信という開業医と病院をつなぐ印刷物を、定期的に発行されています。
直近に発行された7月号には、今年の4月に着任された皮膚科部長の夏秋 優先生の自己紹介が載せられていました。
面白いというと失礼なのですが、先生のご専門は、虫による皮膚疾患だそうで、長年研究を続けられ、皮膚炎を起こす虫については、50種類以上の虫に300回以上、自ら刺されたり、咬まれたりすることで、皮膚症状の程度や経過などを詳細に観察し、記録を残してこられたそうです。
更にすごい点は、その成果はDr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎 という書籍にまとめられていることです。(Gakken 2023年出版)
さらに2025年には携帯に便利なポケット版も出版されたそうです。
この猛暑の中、もう子供たちは虫取りなどはしないかもしれませんが、夏休みといえば、虫取りという時代だった昔を懐かしく思い出しました。
ただ私自身は、虫は苦手で、決して虫取りはしなかったのですが。
もちろん夏秋先生は、皮膚科の先生ですから、虫による皮膚疾患は身近な割に、意外に診断は難しく、原因が不明のことも多いのだそうですが、先生の外来では、診断 治療 のみならず、虫の駆除方法などの説明もして下さるそうです。
虫で困っている方は、先生に相談してみるといいかもしれません。
虫から離れますが、西洋医学的治療だけではなく、日本東洋医学会認定の漢方専門医・指導医でもあられるそうで、漢方薬は、神秘の万能薬ではないですが、日常生活の改善とともに、漢方薬をうまく活用することで、より健康的な日々が得られる場合が多いと考える と書いておられますし、そういった治療も可能だそうです。
私自身は、皮膚科と眼科で科も違い、お会いしたことはありませんが、夏秋 優(なつあき まさる)先生というお名前が印象的だったので、知っていました。
その先生が、近畿中央病院というお近くに赴任してこられていたことを知り、閉院までの短期間ではあるでしょうが、皮膚疾患で困っている方がおられれば、先生に診てもらわれるのもいいのではないか と思いました。