兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
診療曜日・時間
午前9時~12時
午後13時~
午後15時~19時

手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

MIYANOMAE EYE CLINIC pc_image
MIYANOMAE EYE CLINIC tb_image
90代での白内障手術 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

90代での白内障手術

home > ブログ > 手術 > 日帰り白内障手術
2025/06/22担当:山本 洋子
1251

年齢での区分というのは、統計上どうしても必要なことです。

 

ただ中高年世代を終え、高齢者それも60代後半以降になると、統計で年代を区切るには、個人差が大きいように感じます。

 

白内障手術を受ける患者さんの年代別分布では、70代が最も多く約48% 次いで80代以上が26%となっています。

 

90代での白内障手術を受ける患者さんも、増えていると感じます。

 

先日も7年ぶりに来院された患者さんは、90代になっていました。

 

白内障が無いとはいえませんが、視力は矯正して0.7位でています。

 

とても矍鑠とした方で、もちろんお一人で来られていますし、受け答えもしっかりしています。

 

白内障の進み具合はいかがでしょうか と尋ねられましたので、7年前より進んでいることは確かですが、現在の状態で日常生活に不具合がなければ、是非手術を受けなくてはならない というほどではありません。 と答えました。

 

年齢から考えますと、むしろ白内障の程度は軽いと言ってもよいほどでした。

 

ただもしこの状態のまま、1年 2年 と経過した場合、白内障は進行しますし、お伝えはしませんでしたが、白内障の有病率が高いグループの方が、認知症の発症率が高いことは統計的に明らかになっています。

 

何より手術する側から考えれば、水晶体を吊り下げている索状物がありますが、そういった支持組織が脆くなったり、全身のリスクを考えると、圧倒的に70代 60代の方が有利ではあります。

 

90代で一人で自立して、外来受診ができる というのは称賛に値することですし、ご本人はもう終着駅が近いから手術を受けたいとはおもいません。 と冷静なお言葉には、説得力がありました。

 

ただ周りの多くの自分より若い老人が、次々手術を受け、自分は手遅れだったかと感じておられるようでした。

 

でもご本人は、少し手術を受けようかという元気が湧いてきたように感じました。

 

今度は6か月後ぐらいに来てみようか とお話しされていましたので、是非来てみてください とお伝えしました。