
確かに高血圧の診断基準が変更になった というのを聞いたことがあり、聞いてからかなり日がが経っていたのですが、いつも調べようとして、他科のことだしと延び延びになっていました。
先程たまたまこの情報を詳しく書かれていた内科医の専門家のブログを拝見したので、その内容を記載します。
高血圧で内科の主治医がおられる方も、多いでしょうから詳しくは先生にお聞きください。
そのブログは、2024年6月の記載ですが、昨年の4月頃受診する患者さんから、高血圧の診断基準が上がったので、もう薬は飲まなくてもいいですか? という質問を複数受けたそうです。
先生にとっては初耳で、高血圧は140/90というのが、基準値ということを確信していたので、詳しく調査されたそうです。
高血圧の基準値は、1960年代は年齢+90だった。60歳であれば150 80歳であれば170以上が高血圧と高めの設定とし、1987年には、厚労省から180/100と高めの基準値が発表された。
ただそれ以降、血圧は下げた方が、脳卒中 心筋梗塞が減少するというエビデンスが国内外から得られ、2000年には、日本高血圧学会が現在の140/90と基準値を下げた。
更に、2019年同学会のガイドラインでは、75歳未満 特定の基礎疾患がある方 血管リスクがある方は、基準値を130/80と下げました。
先生のお考えでは、元気な高齢者で、薬の副作用が無ければ、The lower, Thebetter.とのことです。
私も聞いたことがある基準値が変更になり、上がったというお話は、昨年の2024年4月から、協会けんぽの検診の勧奨基準(診断基準ではないことを先生は強調されています)が大幅に上がり、未治療の方で、160/100以上の方に、病院受診を勧める(勧奨基準) と変更があったようです。
今までは高血圧学会と同様の140/90でした。
現場では混乱を来しているため、日本高血圧学会は、HP上で、注意喚起がでたそうです。
変わったのは、高血圧の診断基準ではなく、未治療の患者さんの受診勧奨基準であること。
①血圧が160/100以上の場合は、すぐに医療機関受診を。
②140以上160未満/90以上100未満 の場合は、生活習慣を改善する努力を1か月した上で改善しない場合は医療機関の受診を。
とするべきところ、①のみがマスコミや雑誌が強調したからではないか と推測されています。
この先生は、直接最寄りの協会けんぽ支部に問い合わせたところ、病院受診勧奨の160/100以上は、2024年度からではなく、そこからさかのぼること11年前から同じ基準だということだったそうです。
何かとても複雑なことですが、確かに最近私も小耳にはさんだ血圧の診断基準が変わった ということは学会としてはそういう事実はなく、今も140/90ということだったようです。
私自身、何を見てあるいは何を聞いて、その情報を得たのかは覚えていませんが、正確かどうかは、特に自分の健康にかかわることでもあり、信頼できる主治医の先生によく相談した方がよさそうです。