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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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幼児の結膜下出血 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

幼児の結膜下出血

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2024/06/13担当:山本 洋子
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結膜下出血というのは、白目に真っ赤なそしてくっきりと境界のはっきりした血の固まりがある状態をさします。

 

血の固まりといいましても、出血量によっては、ほんの点としたものだったり、かなり厚みのあるブヨブヨした水たまりのようだったり、程度は様々です。

 

見た目のインパクトは大きいですが、外からうかがい知れない、眼底出血や網膜剥離 等の内部の異変とは違い、視力に変化がなく、痛くもかゆくもない という状態であることが殆どです。

 

手や足にできる打ち身と同様、大概の場合は、日にち薬とは良く言ったもので、自然に消えていきます。

 

今回の幼児の結膜下出血の件ですが、本人は何ともなく元気ですが、お母さんは心配顔です。しかも上まぶたで隠れているので、普通に見ただけでは正常です。

 

なのに、お母さんが発見したということなので、よく状況をお聞きしてみると、風邪をひいて、目やにも多く出ていたので、小児科の主治医の先生から、抗生剤の点眼薬を出してもらったそうです。

 

そして几帳面な保護者にはありがちなことですが、嫌がる子供さんを抑えて点眼を強行突破した覚えがある とのこと。

 

つまり点眼のための力強いまぶたへの圧迫が災いして、結膜下出血を来したようです。

 

来院時には、もう既に充血も目やにも無くなっていましたので、点眼はもういいので、やめてそっとしておくと、数日でその赤いのも無くなります というと安心して帰られました。

 

点眼をするのは赤ん坊の時代は、まだ無抵抗なので、そこまでやりにくくは無いのですが、歩けるぐらいになると、押さえつけるのも一苦労です。ごくまれに点眼好きのお子さんもいますが、例外的です。

 

ですから、今のところ、アレジオンクリームだけですが、点眼の代用になるクリーム製剤が増えると、特に小さいお子さんに使えるものが増えると助かるな と思いました。