ある程度高齢の患者さんが白内障手術を希望される場合、ご家族に連れられて来院される患者さんと、お一人で来られる患者さんがあります。
単独で来られる場合、即決の方も最近は増えてきたと思いますが、押しなべてよくしゃべり、結局まだ先にしようか 今しようか と相談されることもあります。
付き添いのご家族がご一緒の場合、スムーズに手術日やそれまでに来院していただきたい日程等も、即決できて淡々と進んでいきます。
大変助かるのですが、あまり無駄な会話はありません。
御家族とも患者さんは、あまり会話をされないことも多いです。
こういうことは、昨今あまり珍しくありません。
この一場面だけを見れば、介護に疲れて不機嫌なのかと思うかもしれません。
でもそういうことでもないと思います。
私も母の病院通いに、月に一度同行していましたが、病院自体には同業ですから慣れていますし、待たされることも仕方がないと思えます。
でも付き添いで来る人にとっては、スケジュールを調整しなくてはならなかったり、やり残した仕事のことを考えたり、子供のこと、夕食のこと 等考えなくてはならないことは、患者さんより多いのが普通です。
以前は自分の身に置き換える時、必ず介護する方の身になっていましたが、自分の年齢を考えてみれば、むしろ付き添われる方に近いことに気づきます。
できれば、遊びに行くにしても、もし病院に行くにしても、誰かに付き添われるよりは、一人で行きたいと私は思います。
付き添いでの同行者と自分の趣味が合うことはあまりなく、どちらかというと、付き添ってもらった場合、同行者に遠慮しなくてはならない というのが煩わしい。
そのためには、健康寿命を引き延ばすべく、足腰を鍛え、的外れな発言にならないよう自制できる理性を保ち、そして何より色々なことを恐れず、必要であれば、自分の身体のメンテナンスは早めに着手しようと思います。
特に白内障の場合、手術により視力が回復する期待が持てるのであれば、健康寿命の引き延ばしにも貢献してくれると思います。
そして自分の決断には責任をもって、納得していつの日か自分の一生を閉じたいものだと思います。




