視力検査は、学校では保健室の先生が測ってくれるところや、昔は保健係の級友 つまり子供同士で測ったりしていたこともあり、割となじみがあり、かつ何となく適当に誰でも測れる という気配があります。
実際運転免許証の視力検査は、警察関係の方が測ってくれています。
それでいて、視力は数字で表されるため、正確そうにみえます。
でもいつどのように測っても同じだということはありません。
正確な検査をするための室内の明るさや、指標までの距離等 定められた規則があります。
関東地方で勤務医をしていた時、旧結核療養所であった国立病院に、月に一度出張する任務がありました。
正直言ってとても古い病院で、独立した検査室は無く、旧式の黄ばんだ視力表がぽつんと置かれているだけでした。
そういう検査が正確でないことは、当たり前です。
また人間ドックなどでよくある、のぞき込み式の視力測定器も不正確で、思いがけず悪い視力結果に驚いて来院される方もいます。
一方、外来で同じ器械で測っていても、測り方や、その日の患者さんのコンディション等にも影響を受けるのか、かなり結果が違うこともあります。
検者が患者さんの様子に左右されるということも、新人の場合はありえます。
例えば、痛がっている患者さんの場合、早く終わらせてあげたいという思いのあまり、最後まで測りきれず、悪い視力になっていたり、子供の調子に合わせすぎて、弱視でありながら、良い視力になってしまったり。
視力検査は奥が深いものですが、ORTという国家資格ができるまでは、軽視されていたように思います。
当院での視力検査は、新人だった人もレベルアップし、2人の常勤がてきぱきと仕事をしてくれているので、安心してみています。




