ライトアップ in グリーン運動 2024
例年世界緑内障連盟の主催で、緑内障週間というのが、3月上旬に設定されています。 日本でもそれに合わせて、今年は3/10(日)~3/16(土)にライトアップ in グリーン運動が開催されます。 緑内障という病気を、眼科医でこそ有名な病気と考えていますが、実はあまり認知度は高くなく、
超高齢社会における緑内障診療Ⅱ
前回の続きです。 前回は高齢者の緑内障診療においての検査に対する、考察でしたが、今回は治療について。 高齢者における治療の主体は、薬物治療です。 国内のレセプトデータから治療継続率が調査できますが、それによりますと、主治医が思っている以上に、緑内障患者さんは、継続率が悪いというこ
超高齢社会における緑内障診療
高齢化社会については、散々耳にしますが、今回のブログの題目にしました超高齢社会と緑内障診療についての知見を、東京慈恵医大の眼科教授の中野 匡先生が、我々眼科医に向けて発行される日本眼科学会雑誌に総説として、投稿されていましたので、そこから抜粋して、ご紹介します。 かなりボリューム
防腐剤フリーの緑内障点眼薬
緑内障の患者さんは、長期にわたって点眼薬を使用する必要が有り、当初問題が無かった患者さんでも薬の主成分に反応して、アレルギー性の結膜炎や眼瞼炎を発症したり、点眼薬に含まれる防腐剤にアレルギー反応がでる場合があります。 薬剤の成分自体のアレルギー反応の場合は、その点眼薬は中止しなく
白内障手術をぜひ早めに受けたほうがいい人
急性緑内障発作というのを聞いたことがあるでしょうか。 緑内障は多くの場合、慢性の経過をたどり、いつ発症したかも自覚がないため、なんとなく見え方がおかしい 車をこすることがある 文字を読み飛ばすことがある などで眼科受診をして初めて緑内障の発症に気づくことも少なくありません。 自覚
咳喘息と気管支喘息と緑内障治療薬
昨今緑内障治療薬は、多種類の中から選択が可能で、合剤も豊富で選択の幅が広がっています。 合剤というのは、一本の治療薬の中に、作用機序の異なる薬剤が2種類含まれている薬です。 抗緑内障点眼薬には、1日1回でよい薬も多いですが、合剤になっている場合、その一回を忘れると2種類分の薬をも
息を止めると眼圧上昇 睡眠時無呼吸症候群は眼圧低下
昨日の外来で、ゴールドマン眼圧計で眼圧を計っていた際、大きく息を吸い込んだまま吐き出す気配がないまま眼圧を計ると、普段からコントロールの良い患者さんなのに、眼圧が上がっていました。 片眼を計る時、息を止めないで普通の呼吸をして下さい と伝えると、そちらはいつも通り。その状態で、最
世界緑内障週間 2023
今年も3/12(日)~3/18(土) 世界緑内障週間が開催されます。 検診などのイベントの他、ライトアップイングリーン運動(緑内障のシンボルカラーである緑色に点灯することで緑内障という病気について知ってもらう啓発活動) も例年通り開催されます。 電気代が高騰している折にも引き続き
誤った点眼法
参天製薬のHPを見ていたら、患者さんのための動画ページがあり、そこに誤った点眼法が紹介されていました。 正しい点眼法もありましたが、それよりこれはやめた方が良いというものの方が有用かと思い、今更とは思いますがご紹介します。 まず点眼時、目の周りに落ちた点眼液を目の中に流し込まない
下垂体腫瘍による視野欠損
下垂体腫瘍というのは、良性の腺腫で比較的頻度の高い頭蓋内腫瘍です。 特徴的な視野欠損がでるため、脳外科から視野検査を依頼されることが多い病気でもあります。 眼科において視野欠損と言えば、緑内障を思い浮かべるわけですが、視野の欠け方やその成り立ちは、全く違います。 眼球は脳の出張所