色々な物品や薬品が、品薄になっていますが、眼科領域でも特に困る薬があります。
ユニットドーズの一回使い切り製剤です。アレルギーやドライアイのための薬もありますが、緑内障薬のユニットドーズ薬は、防腐剤アレルギーのある患者さんには、必需品です。
緑内障薬は、日々忘れず点眼してくださいね とひつこいぐらいお伝えしていますが、点眼薬に時にアレルギーが出ることがあります。
しかも薬によっては、かなりの割合で目の周りの痒み 充血 眼脂 と不快感を伴うアレルギーがでて、美観を損なってしまいます。
それを我慢して毎日入れて頑張っている患者さんには、ユニットドーズの防腐剤なしの点眼薬は、頼りになる存在です。
ただ全ての緑内障治療薬に、ユニットドーズの準備があるわけでは無く、むしろ種類は多くありません。
ユニットドーズでなくても防腐剤のない点眼薬もありますが、ともかく多くの種類のある緑内障薬の中でも、防腐剤アレルギーの方が使える目薬は多くありません。
にもかかわらず、今年1月の能登半島地震の影響で、ユニットドーズを作るラインがまだ復旧できないために、出荷停止状態になってしまっています。
今すでに9月ですから、もう8か月以上にもなるのに、まだなのですね。7月には正常出荷できる見込みとお聞きしていることを伝えていた患者さんは、余計にがっかりしています。
緑内障用のユニットドーズの製造をしているのは、眼科領域では代表的な参天製薬ですから、きっと何とかなると期待していたのに、残念です。
逐次情報が送られてきますが、緑内障用のユニットドーズは他の薬に先行して、準備が進んでいるとのことですから、もうすぐ朗報が聞けるのを期待したいと思います。