緑内障と血圧の関係
日本人の眼圧の平均値は14.5mmHgで、正常値は10~20mmHgと定義されています。 但し緑内障として治療する必要があるかどうかは、単に1回の眼圧の測定値だけで決まるといった単純なことではなく、眼底検査や視野検査 隅角検査 OCT検査という、網膜や視神経等の組織の断面を観察す
緑内障視野検査 セルフチェック
以前もこの内容でブログを書いたことがあります。 セルフチェックをすることで、すでに緑内障治療を始めている人は自分の視野の欠けを自覚でき、治療を続けることのモチベーションになること。 治療を受けていない人は、眼科に行くのが億劫でも、気楽にチェックすることができるし、万一見えないとこ
ステロイドレスポンダー
ステロイド製剤(点眼薬に限らず、注射 内服薬 皮膚に塗る外用薬 等を含む)に反応して眼圧が上がる人をステロイドレスポンダーと呼びます。 ステロイド薬は、炎症を抑えるために大切な働きをするので、治療には欠かせませんし、眼科の白内障や緑内障 網膜硝子体手術 等の内眼手術の後には必ず処
眼圧について
参天製薬のMRさんが、年に2回定期的に届けて下さる緑内障に特化した雑誌があります。 読みやすく、緑内障専門医の本音や新しい知見を教えてもらえる雑誌で、有難くまた楽しみにしているものの一つです。 最近読んだその雑誌の特集で、眼圧測定の課題について4人の専門医が語り合う座談会がありま
世界緑内障週間 2022 ライトアップinグリーン運動
例年行われていることですが、今年は本日 3/6(日)~3/12(土)まで行われます。 日本緑内障学会のホームページに詳しく出ていますが、緑にライトアップするこの運動で伝えたいことは、緑内障研究者や患者団体とともに行っている、啓発運動の一環として、世界中の人々に対して緑内障という病
自分では気付きにくい緑内障
参天製薬は、緑内障患者さんをサポートするための情報マガジンという情報誌を出していますが、2月号をMRさんが持ってきてくれました。 そこに、東大の眼科学教室教授の相原一先生がとても分かりやすい文章で、緑内障患者さんは、視野が欠けて見えるというのは、自分では気付きにくものだということ
高齢になると緑内障治療薬の点眼が難しくなる
昨年の9月に行われた緑内障学会のイブニングセミナーでの講演内容をMRさんが、持ってきてくれました。 その中で特に緑内障患者さんが高齢化するにつれ、どういった不都合が生じるのかを考察した内容は、皆さんにも関係があると思い、ご紹介したいと思います。 点眼薬は一般に内服薬と違い、残りの
緑内障リスク判定と遺伝子検査
今ならお安く遺伝子検査を受けることができます といったポップアップ広告がPCなどを使っていると時々出現することがありますが、いかにも胡散臭いという気がしていました。 どこまで普遍性があるかは、今のところ不明ですが、緑内障リスクに対する遺伝子判定についての論文がJAMA Ophth
白内障手術と緑内障
緑内障があっても白内障の手術を受けることができるのかと、聞かれることがあります。 基本的に、白内障手術を受けることができるかどうか、という決定に緑内障の有無は関係ありません。 ただ、緑内障の治療薬の中で、白内障の術後には使用が禁忌となっている薬にエイベリスという比較的新しい点眼薬
緑内障点眼薬配合薬の利点
緑内障は超慢性疾患のため、点眼薬治療はとても大きな役目を果たしています。 白内障や網膜疾患 特に網膜剥離や黄斑前膜 増殖性糖尿病性網膜症などの原因のはっきりした疾患に対しては、外科的治療が主たる選択であることとは、大きな違いがあります。 緑内障手術も、最近の進歩は目覚ましいものの