緑内障点眼薬と角膜表面の荒れ
タイトルの角膜表面の荒れという表現は、眼科医としては非医学的ではありますが、眼科用語ではOSD(眼表面疾患)と呼ばれるもののことです。 ただそのように書きますと、緑内障自体よりさらに悪性の病気のように勘違いが起き、点眼をやめてしまうという事態になるといけないので、このような表現を
ジェネリック医薬品について
緑内障点眼薬を処方する場合、複数点眼薬を使用することは珍しくありません。 大体1日1回点眼の薬と2回点眼の薬の組み合わせが多いのですが、1回点眼の薬は1本につき2.5㎖ 2回点眼の場合は5mlとなっており、1回点眼でも2回点眼でも、大体同じ頃合いになくなるようになっています。 た
緑内障治療の長期化について
2025年現在の日本における平均寿命は、男性79.78歳 女性87.52歳と長寿化しており、人生100年時代というのも大げさではない時代に、差し掛かっています。 緑内障は長期間の治療が必要な疾患ですから、今後も緑内障治療中の患者さんは増加することになりますが、その際以前と違う観点
2種類以上の点眼薬をさす場合、本当に5分以上あける必要があるか?
術後点眼や緑内障の患者さんは、複数の点眼薬をさす必要が有る場合がありますが、慣習的と言っていいほど5分間隔で と伝えていますが、これは根拠があることなのか疑問に思っていました。 なぜなら、その昔私が研修医だった時代には、日帰り手術は始まりつつありましたが、白内障といえど入院手術が
コソプトミニ点眼 限定出荷開始
コソプトミニは、緑内障治療薬の中でも貴重な防腐剤フリーの点眼液で、一回使い切りの個包装になっています。 ボトルタイプのコソプトと、同成分ですが、塩化ベンザルコニウムを含まないことが利点です。 点眼薬のアレルギーというのは、主成分にアレルギーというより添加物に対してのアレルギーであ
緑内障患者さんの白内障手術
長らく緑内障で通院されている患者さんは、多くおられますが、年齢が上がるにつれ白内障の併発も増えてきます。 そして定期的に、眼底検査や視野検査をしていますが、診察している医師側は、どうしても白内障より、緑内障の悪化がないか 点眼薬の副作用がでていないか といったことが最大の関心事の
医薬品の欠品 少し解消の兆し
昨日参天製薬のMRさんがやってきたので、今回は能登半島の大雨で、製品の配給がまた延期なのではと心配しました。 ただ私が読んだ記事では、場所を移してでもコソプトミニについては、早期復旧を目指す と書かれていたので、それは無いと思ったり。 で、尋ねたところ、まだ具体的にいつから出荷で
医薬品の限定出荷や出荷停止について
色々な物品や薬品が、品薄になっていますが、眼科領域でも特に困る薬があります。 ユニットドーズの一回使い切り製剤です。アレルギーやドライアイのための薬もありますが、緑内障薬のユニットドーズ薬は、防腐剤アレルギーのある患者さんには、必需品です。 緑内障薬は、日々忘れず点眼してください
緑内障治療薬点眼は朝・夜どちらがいいか?
今回のテーマは、主に1回点眼の合剤といわれる、緑内障治療薬についてです。 緑内障治療は、現在のところ眼圧を下げることに尽きるわけですから1回点眼の場合、より効率よく効果を発揮するためには、どの時間帯にさすのがいいか というのは以前から話題になっています。 合剤ではないプロスタグラ
緑内障の簡単な説明
多くの臨床医が見る医学総合サイトがありますが、そこにたまたま眼科以外の医師に対して、緑内障について簡易な説明をしているオンデマンドのセミナー動画がありました。 緑内障という病気を網羅的に説明しておられましたので、そのエッセンスをお伝えしたいと思います。 まず発症率については、症状