緑内障について〜Part 2
さて今回は前回に続き緑内障の話をします。「眼圧が高くなると緑内障になるんですよね?」と患者さんからよく聞かれることがありますが、特に日本人では眼圧が正常値でも緑内障になってしまうケースがほとんどです。緑内障になると視野が狭くなったり視野が一部欠けてしまったりしますが、通常は両目が
緑内障について〜Part 1
以前の自分のブログを読み返してみて、そういえば緑内障の話について書いたことがなかったなぁと思いましたので、今回から何回かに分けて緑内障についてお話したいと思います。患者さんから「白内障はそんなに怖くない病気だけど、緑内障って怖い病気ですよね?」とか「緑内障って失明しちゃう病気です
緑内障勉強会-落屑症候群
先週末は、虎ノ門ヒルズフォーラムで行われた緑内障の勉強会に参加してきました。 薬物治療・画像診断データの読み方の復習・他科での緑内障についての常識・現在では実行不可能なデータを読み込んでの論文紹介等毎日の診療に直接フィードバックできるお話で、18:30~約3時間という長丁場でした
低侵襲緑内障手術
2週間ほど前に、また緑内障が話題になる勉強会に参加しました 緑内障の治療は、超慢性疾患のために、点眼薬とは切っても切れない関係があり、各製薬会社がしのぎを削って新薬を開発し、それがまた患者さんの治療に役立っていることは事実です。 白内障と違い緑内障の手術は、今までの印象としては、
緑内障点眼薬 さしたかどうか思い出せない時
Q点眼したかどうか思い出さない時が時々あるのですが、その際には追加でさした方がよいでしょうか? よく聞かれる質問ですが、現在主流の一日一回点眼の、プロスタグランディン系の点眼薬にしろ、βーブロッカーの点眼薬にしろ またそれらの合剤にしろ 主たる作用以外に副作用はつきものです。
緑内障シンポジウム
この日曜日、約3時間にわたる、緑内障のシンポジウムに参加してきました。 緑内障検査・治療についての知見を、総勢7名のその分野の第一人者が、そして特別講演は、最近出た新薬についての展望を、東大教授の相原先生が、レクチャーしてくださいました。 私としては、緑内障についての勉強会は、か
世界緑内障週間 ライトアップin グリーン運動 2019 3/10~3/16
緑内障の発症率が40歳以降上昇することは、以前よりこのブログでも書いていますが、超慢性疾患で、進行がゆっくりのため、初期には自覚症状が乏しく、残念ながら患者数は、まだ増加しています。今までも、緑内障学会や、患者団体である緑内障フレンドネットワーク 日本眼科医会などが検診・講演など
緑内障の新薬について
つい先日、緑内障治療の新薬(エイベリス)が参天製薬から発売され、また選択肢が増えました。 緑内障は、超慢性疾患のため、罹患する人の数は高齢化に伴って、必然的に増えていきます。 2015年度の、視覚障害の原因疾患の第1位が緑内障で25%以上を占め、2位が網膜色素変性症で14%。 3
緑内障治療の継続について
緑内障は、まず診断を確定させることから治療が始まります。 当たり前といえば当たり前なのですが、とても長期にわたる慢性疾患ですし、治療を開始する前に、眼圧が平常どれ位なのかベースラインの眼圧を何回か調べたり、眼圧と視野とOCT 検査での神経線維の状況が、合理的に説明がつくかどうかを
狭隅角と白内障
隅角が狭くて、緑内障発作を起こすことが心配で(診察している医者が)、外来に来られるたびに、今すぐではないけれど、いつか発作を起こすかもしれないリスクについて、そして予防のために、早く白内障手術を受けた方が良いという説明を、飽きもせず繰り返している患者さんが、何人かおられます。 ご