例年世界緑内障連盟の主催で、緑内障週間というのが、3月上旬に設定されています。
日本でもそれに合わせて、今年は3/10(日)~3/16(土)にライトアップ in グリーン運動が開催されます。
緑内障という病気を、眼科医でこそ有名な病気と考えていますが、実はあまり認知度は高くなく、しかも慢性的にゆっくり進むことが多いため、かなり進むまでご本人も気付くことができません。
そのため、まず緑内障という病気の存在を知ってもらう 治療が始まったら途中で放棄せず継続してもらいたい という願いを込めて、行われている運動です。
生命には関わらないのに、通院を続けている患者さんは、本当に素晴らしいと思います。医師側も外来が忙しくても、検査をしたらその説明責任を果たすという大事な役割があると思います。
家族歴や加齢などリスクファクターがある患者さんは、検診の機会をつかまえて、チェックしてみてください。
何なら、自分でパソコンを使って簡易の視野検査をすることもできます。
この運動で伝えたいメッセージは、緑内障の早期発見・継続治療・そして希望 となっています。
毎年参加していただく施設は増えていて、2023年は1196か所だったそうです。
関西圏では、京都タワー3/10~3/11(日没~24:00) 姫路城3/16(土)(18:00~24:00)
都内では、渋谷セルリアンタワー3/10~3/16(日没~翌朝) 渋谷ヒカリエ3/10~3/16 (日没~24:00)
震災で大変な時期だというのに石川門 福井駅恐竜 アオッサ 丸岡城 ゆりの里公園 と北陸地方でも参加されています。
2/8に記載された日本緑内障学会の記事を基に書いていますので、開催が近づくと、もっと増えてくると思います。
お近くの施設で、緑色の明かりがともっていたら、もしかしたら、このグリーン運動に参加していただいているのかもしれません。
その時この緑内障の早期発見 継続治療 希望 という願いを思い出していただければ幸いです。