白内障手術についてー両眼同時手術の有効性 安全性
有名医学雑誌のLancetのオンライン版 5月15日号に、白内障手術を同時にした場合と、片眼ずつ別日にした場合の安全性や有効性 経済性についての比較結果が投稿されていました。 投稿者は、オランダ マーストリヒト大学医療センターのLindsay Spekreijse氏。 多施設共同
白内障手術でモノビジョン
白内障手術では、ほとんどの場合人工水晶体を挿入しますが、その際どこを一番見たいかということを、患者さんにインタビューします。 現在では、多焦点レンズを選択することが可能となっていますが、多くの場合は保険適応のある単焦点レンズを選ぶ患者さんが多いです。 そうしますと、大体の方は今ま
点眼の仕方について
点眼薬には、さす順番にある程度決まりがあります。 まず最初に、なるべく刺激が少ない点眼薬 ドロッとした感じのお薬はなるべく後まわしにして、水性のさらさらした物からさしていきます。 多くの薬は、さらっとした液体の点眼薬ですが、例えば白内障薬のカリユニや、粉末状のものが入っているフル
白内障術後の通院頻度について
白内障術後の通院については、術翌日は眼帯を外し視力を測定。 術後の感染症や眼圧上昇等の問題が発生していないかを確認するため、必ず受診していただく必要があります。 その後の診察日は、患者さんと相談して決めますが、翌日の診察で問題が無ければその後数日の間に、眼底検査を含めた診察を行い
白内障手術時の細かな心配事
以前にも書いたことがありますが、最近患者さんに相談された細やかな心配ごとについて書きます。 片方の手術が終わった後、術前にしっかりおトイレに行ったにもかかわらず、術中とてもおトイレに行きたくなり、ヤキモキしたということでした。 血圧も上がっていたと思うし、次の手術の時に何か対策は
白内障手術 手術が怖い?
以前は白内障手術は受けたくないけれど、念のため目の調子を見てください。 といった表現の方が多かったですし、今でもそうですが、でも私の勝手な印象としては、白内障手術自体が浸透してきたこともあって、手放しに拒否的な方は減ってきていると思います。 或いはそういう迷いの時期が終わった後に
免許更新と白内障
自動車免許の更新日が接近してきたことをきっかけに、白内障手術を決断する方がいます。 もう少し早めに相談していただいた方が有難いのですが、私自身更新が今年だったかどうかは失念しているので、その気持ちはわからなくはないです。 今やあまり驚かないですが、1か月後に更新が迫っているという
白内障になりやすい人
白内障が進行すると確実に視力が低下したり、見え方の質が悪化するので、もちろん病気ではあるのですが、治療が進んできているため、その原因についての考察は置き去りにされている感があります。 手術治療や人工水晶体の性能が改良されたことと相まって、疫学に対しての関心が薄くなっているのですが
どうして白内障になったのか
眼科医にとって白内障という病気は、よくある病気で、治療としての手術は洗練され、人工水晶体の選択肢も広がり、視力低下の原因が白内障のみということであれば、むしろ良かったとさえ思う病気です。 ですが、もちろん患者さんの身になれば、他人との比較でご近所の方は、自分より年配なのにまだ手術
白内障手術についての不安
最近は白内障手術についての知識を深めている方が多いので、どの程度のお話を希望されているのか、迷うことがあります。 一般論はあまりいらないでしょうから、患者さんに特化したお話をすることは当然として、でも生活スタイルは大体みな同じというわけでは無いので、意外と根掘り葉掘り聞かなくては