
ちょっと恐ろしい、でも実現しそうな未来についてのコラムを読みました。ご紹介します。
人口が長期的に増減することなく、一定に保たれる水準を人口置換水準(RLF)というそうですが、これまでは、女性1人当たり2.1人 と考えられていましたが、新しい研究で、それより高い2.7人であることが示されました。
フィリピン大学ロスパニョス校のCuaresma先生がPLOS Oneに投稿しました。
日本でというより、世界全体についての話ですが、人口の持続可能性を確保するためには、標準的なRLFであった2.1人ではなく、2.7人ということの根拠は、出生時や死亡率が男女比1:1としての計算であったこと。
個体のランダムな偶然の変動(人口学的確率性)を考慮に入れていなかったことが、原因だそうです。
現在のG7加盟国の出生率が書かれていましたが、どこも低いです。低い順に
イタリア 1.29
日本 1.30
カナダ 1.47
ドイツ 1.53
英国 1.57
米国 1.66
フランス 1.79
出生率が最も低いのは、韓国の0.87だそうですが、例えば日本の場合RLFを下回ったままの場合、人口は世代ごとに31%ずつ減少すると予想されています。
ただし、ほとんどの先進国は人口が多いので、絶滅は差し迫った問題ではないそうですが、ほとんどの家系は子孫が途絶えることを示唆している という指摘になっています。
母数が少ない集団については、影響が大きいという意味でしょうが、人類の絶滅という差し迫った状況ではないけれど、個人の視点においては、ほぼ全ての人の家系は途絶える可能性がある という結論になっています。
この文章を見て、ショックを受ける人もいるかもしれませんが、家系といっても顔を見ることができる世代といえば、せいぜいひ孫ぐらいまでだと考えれば、私のような庶民にとっては、まあ仕方がないかな と思えます。
今現在同じ地球に住んでいる人間同士、戦争などして人口を減らしている場合では無く、足りない物資は関税などお安くして、他国と提供しあえるようでないと、人類の滅亡なんてことになりかねないかも と妄想してしまいます。
いずれにしても、今現在地球に生きている人達は、人類の滅亡を目の当たりにする という悲劇は避けられそうですが、人類の英知で、もっと長期的な視点で、対策を考えるべき時は来ている気がします。