ChatGPT中毒気味の美容師さんがいます。
何かの会話をすると、ポケットからアイフォンを取り出して、回答を求め、そして信じています。
面白いと思うのですが、それを真に受けるのも考え物ではないかと思うのですが。
おりしも東洋経済オンラインに、ChatGPTについての記事が載っていました。
例えば、ChatGPTに、昨年度の東大の世界史の第1問の600字の論述を書かせたところ、代々木ゼミナールの世界史の先生方に採点してもらったところ、0点 ということだったそうです。
私も読んでみましたが、その答えは嘘ばかり という評価になっていました。
会話による受け答えでも、その内容の正しさよりも、自信満々かつスムーズに嘘をつく"サイコパス”っぽさに起因していると思う と書かれており、散々な評価です。
知的レベルの高い人でも、こっちの方が正しいのではないか と信念や心理を揺さぶられる と書いています。
フェイク情報をわざと数多く与え、ChatGPTにそれらしい文章を書くように指示すると、毎日どころか、毎秒フェイクニュースをばらまくことができるそうですが、そうなると、人力でのファクトチェックは追い付かない と、国立情報学研究所の新井紀子先生は、述べています。
ファクトチェックをしようとWEBを調べても、ChatGPTが書いたものかもしれないし、ネット上がChatGPTにジャックされてしまった時には、WEBという資源を失うことになるかもしれない と締めくられていました。
確かに先の美容師さんは、ChatGPTに信頼を寄せて、風水的にどこにあるものを置くのがいいかのアドバイスを求め、さらに木製の器にお財布を置くのがお金を貯めるのによい と言われて、実行している写真を見せてもらいました。
もちろん有料でChatGPTを利用しているヘビーユーザーです。
こういうお話は、笑って済ませるレベルのものですが、国家の防衛等をもし政治家が、ChatGPTの意見を参考にしていたら と思うと、ちょっとぞっとします。




