今週の金曜日 11/14は世界糖尿病デーです。
11/14は、インシュリンの発見者である フレデリック・バンティング博士の誕生日に因んでいるため、固定しています。
ブルーに各地でライトアップされます。
糖尿病はかなり罹患者数が多く、よく周知されている病気とは思いますが、診断を受けていながら、治療を中断していたり、そもそも治療を始めていない人の割合が、特に男性の40~49歳の働き盛りの人達に多いことが、問題視されています。
先程の未治療 治療中断者の人達は、約5割という高割合。
今年の世界糖尿病デーでは、糖尿病と職場に焦点を当てて、糖尿病を抱えて働く人たちを支える環境づくりや、社会全体での理解と行動を促すメッセージを強く発信するとなっています。
眼科的にも、糖尿病による網膜症の発症というリスクがあり、糖尿病との診断がつけば、眼科受診をと呼びかけています。
眼科領域では、こういった呼びかけや患者さん自身の情報リテラシーの向上、治療の進歩等により、糖尿病性網膜症による失明は減少しているといわれているものの、中途視力障害の3大原因の一つであることに変わりはありません。(緑内障 糖尿病性網膜症 網膜色素変性症)
世界の糖尿病罹患者のうち、約7割は働く世代で、仕事の忙しさやストレス 不規則な生活 食生活の乱れにより、血糖管理が難しくなりやすいことがわかっています。
また仕事と治療の両立が困難であることも治療の中断に結び付きやすい。
こういった社会的な問題に広げると、却って医療者としての問題意識は曖昧になりそうですが、ともかく、診断がついたら治療を何とか続けてほしい というのが私たち医師の素朴な願いです。




