学校の視力検査について
今の時期、学校の視力検査の結果をもって来院する子供たちが増えます。 かなり以前から、3段階評価で、視力が悪いと思われる場合は、勧告書が出て眼科で正確に測ってくださいということになります。 たくさんの子供たちを相手に、少数の先生が測定しますので、多少のばらつきはつきものです。 お玉
校園医研修会
昨日は、伊丹市医師会の勉強会の一つで、校園医研修会という校医や園医が集まって、主に子供たちの健康を守ることをテーマにした勉強会が行われました。 医師会に所属している医師は、何らかの分科会に属していることが多いのですが、私は学校保健委員会という会に所属しており、今回は幼稚園 保育園
スマホ斜視
スマホ内斜視 以前本ブログでも紹介しましたが、スマートフォンや携帯型ゲームが原因と考えられる内斜視が、最近急増しています。先日(12月27日)もNHKの番組で「スマホと若者の急性斜視」について取り上げられたところです。 昔から近視が進行する原因とされている近見作業(近くのものをず
白内障と近視の進行
白内障と近視の進行 白内障とは目の中の水晶体(レンズ)が濁って見え方が悪くなる病気です。本ブログでもよく登場する、眼科でもっともポピュラーで、手術件数も多い病気です(日本では年間120万件以上!)。加齢性の病気ですが、通常でも早いと50歳代から、80歳までにはほとんど全員が白
3歳児眼科健診
先日、4歳の子供さんが結膜炎で受診しましたが、4歳になると視力がうまく測れることが多いので、視力測定をします。 初めての眼科受診ということで、慣れないこともあるでしょうが、視力があまりでません。 両眼とも、遠視と乱視がミックスしていて、一番弱視になりやすい屈折値です。 伊丹市では
小学校での眼科検診
小学校での眼科検診では、たくさんの児童を短時間で診察するため、眼科でいつも行っているように、顕微鏡などを使って詳しく診ることができません。残念ながら“アッカンベー検診”などと揶揄されることもあります。私も行くことがありますが、肉眼で素早く、まぶたを下げて(アッカンベーして)、重
めがねのお話
眼鏡(めがね) のお話子供めがね 学校の検診で視力低下を初めて指摘され、めがねを作ったけど目がつかれてむしろ見えにくい、と受診された小学生がいました。近視がほとんどないのに、やや強めの度数で処方されていました。初めてのめがねなのに、眼鏡の量販店で作成されたそうです。店によっては、
老視(ろうし)・老眼(ろうがん)
老視(ろうし)・老眼(ろうがん) 老眼とは、加齢によって目の調節力(ピント合わせ)が低下する状態のことです。調節力が低下すると、ピントが合う距離の幅が短くなります。国際的な定義はありませんが、自覚的に手元が見えにくくて、40㎝の距離の視力検査で0.4未満、というのが臨床的な老眼と
弱視とは
一般的に弱視とは、小学校低学年ごろまでに矯正視力が(1.0)を越えない場合を言います。矯正視力とは、メガネ度数を目いっぱい入れた状態での視力のことです。矯正視力の発達は7~8歳くらいまで、とされていて、それ以降はメガネをかけてもコンタクトレンズをしても、あるいは手術をしても、そ
オルソケラトロジーと子供
前回オルソについてお書きしたところ、ご質問をいただきました。オルソを子供が受けることが可能か?ということです。前回書きましたように、オルソは酸素透過性の良いハードコンタクトレンズを夜間に装着することにより、角膜を平坦化し一時的に正視化させる治療です。ですから、角膜が柔軟な未成年者