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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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マスクについて

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2020/04/23担当:山本 洋子
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前回のブログでPM2.5についてのお話を書きましたが、その際PM2.5というのは、有害微粒子の大きさで、直径2.5μ程度という大きさの目安を示すとお伝えしました。

 

安倍首相がマスクを国民に配るということで、話題になりましたが、今のところまだ我が家には届いていないので、どういったものが、国推奨なのかはわかりません。

 

ただマスクにはいろいろ種類があるとはいえ、ウイルスの0.1μレベルの大きさのものを絶対通過させないといったことは、かなり難しいと思います。

 

とはいえ、自分がウイルス陽性の場合を想定して、くしゃみやおしゃべりの唾液の飛沫を防ぎエチケットとして、人に不快感を与えないという点では、どんな形のものであれ意味があるということになります。

 

最近N95やN100といった医療用のマスクが話題になっています。

 

これは、0.1~0.3μといったコロナウイルスレベルの粒子を100%近くカットできるのがN100

95%カットがN95という意味で、かなり目が細かく、またピタっとつけないと意味がないので、正しくつけた場合は、息苦しいぐらいです。

 

ですから日常的には使いにくいですし、これをつけて生活する必要もありません。

 

私たちが手術室で使う外科手術用のサージカルマスクは、N95より少しランクは下がるものの、5μ程度より大きい粒子は排除でき、この大きさであれば飛沫感染予防には効果があります。

 

手術室では、特に眼科の場合は局所麻酔なので患者さんと会話することも可能ですが、極力会話しないことや必要以上に多くの人が出入りしないというのは、例えマスクをしていても、完全ではないことを医療者は知っているからです。

 

手術室でペラペラお話しする人もいないとは思いますが、大病院の手術室は広くて色々な科のスタッフがいますが、院内で一番静寂が守られているエリアです。

 

一般用のマスクは、器用な方はガーゼなどを使って自分で作ったり、ティッシュやハンカチを口に当てるだけでも何もしないよりはいいのかもしれません。

 

粒子の大きさを思うと、本当はどれほどの効果があるかは、わかりませんし、マスクの争奪戦のようになると、必ず要領のいい人とそうではない人がでてきてしまうのですから、そういったことも考えると、ともかく外出の時には、マスクというものが顔に乗っているだけで安心することができるということですから、国が配るというのもちょっと滑稽な気もしますが、争奪戦に勝利できなかったご家庭では、何らかの役に立つのではないかと思います。