兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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涙のはなし〜Part 3 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

涙のはなし〜Part 3

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2017/09/29担当:野宗研志
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さて今回も涙の話の続きになります。前回は涙の分泌量が増えるような病気について説明しましたが、今回は「涙があふれる」症状をきたす別の病気の話をしたいと思います。

涙の1回目のブログでは、分泌された涙のほとんどが鼻の方へ流れてゆくという説明をしました。この「涙が鼻の方へ流れてゆく」ことが何らかの原因によって妨げられてしまうと「涙があふれる」という症状に繋がります。まず涙は目の表面に広がりつつ、まぶたの上下をつたいながら涙点へと流れ込んでゆきます。この時、実は「まばたき」することが重要な働きをしていて、まばたきすることによって涙点から涙小管へと涙が吸い込まれる力が発生しており、まばたきで涙はうまく流れ出ているのです。そこで、この「まばたき」に何らかの異常が生じてしまうと涙があふれてしまいます。さらに詳しく言いますと、目の周りには目をつぶるための筋肉すなわち「眼輪筋」があり、この筋肉が収縮することで涙が吸い込まれてゆく力が発生するため、もしこの眼輪筋の異常が起これば当然涙があふれやすくなります。例えば顔面神経麻痺と言う病気であったり、他には高齢者などで眼輪筋が弱くなって弛緩しているような場合、涙があふれてしまいます。

また、以前のブログで述べましたが、「結膜弛緩症」といって結膜がたるんでしまう病気になると、このたるみによって涙がまぶたをつたって流れてゆくのを邪魔してしまい、涙があふれることもあります。

さらに、涙は涙道(涙点〜涙小管〜涙囊〜鼻涙管)へと流れてゆくはずが、加齢による変化などによって涙道のどこかの部分が狭くなったり詰まってしまうこともあり、それで涙がたくさんあふれることにもなります。

「涙があふれる」という症状ひとつ取ってみても本当に様々な病気が隠れている可能性がありますので、涙で困っておられましたら一度ご相談に来て下さい。