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緑内障治療薬のさしやすさを目指した千寿製薬のノズルック | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

緑内障治療薬のさしやすさを目指した千寿製薬のノズルック

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2025/08/21担当:山本 洋子
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眼科における治療薬の主体は、なんといっても目薬。

 

しかも緑内障は、長期にわたって点眼薬を使用するものですから、単にさしやすいかどうかのみならず、その効果に直結しています。

 

以前にもこのブログで、ボトルの形状によって、効果が違うということはあり得る ということを書いたことはあります。

 

昨今ジェネリック製品が増加して、薬価も下がり、経済面では良いこともありますが、薬の成分や効果は同じでも、必ずしも同等の効果が出るかどうかは、わからない。

 

製薬会社にとっては、点眼ボトルというのは、はっきり言って経費でしかないわけですが、そのボトルにこだわりを示せるのは、やはり先発品メーカーかなのかもしれません。

 

千寿製薬のノズルックという新しい点眼瓶が間もなく発売されるようです。

 

点眼瓶というよりは、患者さんにとって、点眼液がでるノズルの部分をわかりやすくするための工夫です。

 

器の外観は、今までどおりですが、ふたを開け、点眼液がでるノズルの根元の部分に、円周上に(パンフレットにはツバの部分と書かれていますが)、ブルーに着色し、ふたのねじに当たるところはグリーン。

 

患者さんから見て、薬をさすときに、グリーンの中に丸くブルーの目印ができるので、点眼液がでてくる先端が見やすくなります。

 

写真を見ると、確かにとても効果的な気がします。

 

どんなに良い薬でも、点眼液の場合は、目の中に入らないと効果がでないのですが、グリーンの中にブルーの丸があるというのは、コントラスト感度を上げるのにはとても有効 とこのアイディアに感心しました。

 

そもそも千寿製薬のボトルは、三角柱のような少し変わった形状ですが、2011年に日本パッケージコンテストで、最高賞のジャパンスター賞というのを受賞したそうです。

 

更に世界の243点の応募数の中から、ワールドスター賞という世界最高賞も受賞したということを、今回初めて知りました。

 

このボトルの形はもちろんずっと知っていましたが、もちやすさ さしやすさの器を、千寿製薬はジェントルボトル と呼んでいます。

 

今回形はそのままで、そこにさらにアイディアを付け加えたということでしょう。

 

まだ試供品は見せて頂いていないですが、実物が見られるのが楽しみです。

 

今のところ、緑内障治療薬のアイベータ点眼液に初めて実装されることになっています。