兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
診療曜日・時間
午前9時~12時
午後13時~
午後15時~19時

手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

MIYANOMAE EYE CLINIC pc_image
MIYANOMAE EYE CLINIC tb_image
白内障手術-神秘的な水晶体 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

白内障手術-神秘的な水晶体

home > ブログ > 手術 > 日帰り白内障手術
2020/11/15担当:山本 洋子
693

今日は手術話というより、水晶体について書きたいと思います。

 

水晶体というと、赤ちゃんの時は無色透明と思われるでしょうが、本当は新生児の時からごく薄く黄色く着色しています。

 

有害な紫外線カットのための神様からの贈り物。

というわけでもないでしょうが、無色でないことは本当です。

 

水晶体は光を屈折させ、像を網膜に結ぶために大事な働きをしていますが、紫外線のほとんどは水晶体までで吸収し、大切な網膜を守る勤めも果たしています。

 

血管や神経はなく、ほとんどが水で他の成分はタンパク質。

だいたい7:3ぐらい。

 

血管がないのでその新陳代謝は、角膜と水晶体の間にある房水によって行われます。

 

房水から栄養を取り、老廃物を房水に戻す。

 

水晶体は外側から、上皮があり、皮質 真ん中に核があります。

 

核は新生児にはなく、水晶体皮質は生きる年数に応じて作られ続けて、真ん中に移動していきますが、消化する機能はないので、増える一方です。

 

ある程度の大きさの限界が来ると密集することにより、圧がかかり真ん中に核ができてきます。

 

それが、だいたい20代ぐらいです。

 

そこがうっすら黄色くても白内障とは言いません。

 

水晶体皮質は一生作り続けられますから、年齢が上がるにつれ、核が大きく固くなり、黄色 茶色 こげ茶と核白内障が進行していくのは、やむを得ないことなのです。

 

白内障の手術をすると、もちろん水晶体皮質はなくなりますから、もう核はできません。

 

水晶体一つをとっても、とても不思議で大切な器官ですね。

 

自分で作ろうったって無理なこと。

 

多少の不都合や不満はあったとしても、大切な自分の唯一無二の身体。

 

大事にしたいですね。