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糖尿病の合併症-神経障害について | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

糖尿病の合併症-神経障害について

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2020/06/21担当:山本 洋子
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製薬メーカーから色々な綺麗なチラシを頂くことがあります。

 

字も大きく、暗い眼科の診察室でも読みやすいので、たまに眼科以外の話題を教わるのに、好都合です。

今回は、糖尿病の神経障害について学びました。

 

糖尿病の3大合併症(網膜症 腎症 神経障害)の中でも、網膜症や腎症は無症状のうちに静かに進行することが多い中、神経障害は発症早期から自覚症状が現れやすい合併症だそうです。

 

最も特徴的な症状は、両足ほぼ同じ位置にでてくるしびれや痛み、夜に症状が強くなる傾向があり、睡眠を妨げる。

片足のこともあり、足以外の神経に症状が現れることもある。

 

足に出やすいのは、解剖学的に末梢神経の起点の脊髄からの距離が長いため、高血糖の悪影響を受けやすいから。

 

眼科領域でも、外転神経麻痺のために眼球が外に動かなくなり、物がダブって見えるという状態がでてくることがありますが、これも外転神経の走行が長いので、神経麻痺の症状が出やすいといわれています。

 

外転神経は末梢神経ではなく脳神経ですが、走行距離が長いことはトラブルのもとになると考えていいのでしょう。

 

手足の神経障害の場合は、しびれや痛み以外に感覚が鈍磨したり、麻痺したりするため、けがに気付きにくく、潰瘍や壊疽に進行することもある。

 

筋肉が急に収縮するこむら返りがおきやすい。

 

先程のものがダブって見えることや、顔面神経の麻痺が起きると、顔の筋肉の運動力が落ちて顔がゆがむ。

 

心臓の筋肉に対しては、狭心症や心筋梗塞が発症しても痛みを感じにくく治療の機会を失いやすい。不整脈も同様。

 

胃腸の動きが悪くなり、便秘や下痢が起きやすい。

 

その他排尿障害や勃起障害。

 

淡々とこういったことが連綿と書かれていて、事実そうなのでしょうが、何となく気分が落ちます。

 

ともかく糖尿病といわれたら、メディカルチェックは欠かさず、食養生や運動も必要でしょうが、何かに没頭できるものを探して、食べなくてもこれをしていたらあっという間に時が過ぎるといったお楽しみを見つけることが、わが身を助けるという気がします。

 

食べることが大好きな私としては、食べること以外にも趣味を見つけなくてはと、自らを戒めた次第です。

 

今のところ私は糖尿病ではありませんが、母はインシュリンを必要とする元気な糖尿病患者でした。