兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
診療曜日・時間
午前9時~12時
午後13時~
午後15時~19時

手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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小学生の近視③

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2017/03/25担当:前沢 義典
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小学生の近視③~予防方法  

 小学生の近視進行について、今回は予防方法についてお話しします。子供の近視は眼球が大きくなる(眼軸が伸びる)ことで進行するので、身長が伸びるのを止められないのと同様、完全に止めることは困難といわざるを得ません。ですから近視の進行をできるだけ遅くすることが目標になります。

 基本的に、近視で見えにくい場合は早く眼鏡をかけた方がよいとされます。見えにくい状態で放っておくと、眼球が反応してどんどん眼軸が伸びることが、動物実験などで明らかにされているからです。かけたり外したりを繰り返すとよけいに近視が進む、というのも根拠のない迷信みたいなものでしょう。

 新しい方法としては、累進屈折眼鏡という特殊な眼鏡で近視進行を予防することが日本でも試されました。わずかに効果があったとの結論ですが、近視の小学生全員に効果があるほどのものではありませんでした。 さらに最近では、オルソケラトロジーという就寝時に使うハードコンタクトレンズや、非常に低濃度の調節麻痺剤の点眼で、近視進行が抑制される可能性が示されつつあります。ただし日本ではまだ未承認で、現在いくつかの大学病院などで治験が行われており、その結果を待っているところです。すでに自己負担でこれらの治療を行っているクリニックもあるようですが、未知の合併症や副作用も考えられますので、これらの予防方法を選択される場合は、よく説明を聞いて、納得してからサインをすることをお勧めします。

 当院では現在これらの治療は行っていませんが、治験の最新データなど、お話しできることはいくつかあります。ぜひ一度専門外来の受診をご検討ください。少しでも今できることを、一緒に考えます。(前沢義典)