兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
診療曜日・時間
午前9時~12時
午後13時~
午後15時~19時

手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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白内障手術〜眼内レンズについて

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2017/02/24担当:野宗研志
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さて、今回も白内障手術に関する話題ですが、眼内レンズについて詳しい話をしたいと思います。白内障手術では濁った水晶体を除去するだけでなく、ピントを合わせるための眼内レンズを挿入します。この眼内レンズには細かく言いますと「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。

「単焦点」はピントがきっちり合う距離が決まっているレンズ、「多焦点」は遠近の二つの焦点にピントが合うものや、最新のものでは遠中近の三重焦点のものなどもあるレンズです。それぞれ長所と短所があるので、必ずどちらが優れていると言えるものでは実はありません。

まず「単焦点眼内レンズ」ですが、通常は保険診療の範囲内で治療を行うことが一般的であり、当院でも基本的にこの「単焦点」を使用しています。長所としてはピントの合っている距離の映像が非常に鮮明であることです。ただ短所としてはすべての距離にピントが自動で合ってくれる訳ではないため、距離によっては眼鏡などによるピントの調整が必要になることです。これは言い換えますと、「老眼」の状態であるとも言えます。

これに対して「多焦点」というものもあります。保険適応外の診療になってしまうため、手術は自費負担になりますから単焦点よりもかなり高額な治療となります。長所としては遠くや近くにピントが合うことになります。100%ではありませんが、眼鏡をかけなくても概ね生活に困らないくらいの見え方が期待できます。ただ短所もあって、まずピントを遠くと近くに割り振っていますので、「単焦点」に比べると画像の鮮明度は落ちてしまいます。個人差もあって、人によっては「見えてるけど何となくすっきりと見えない」と感じてしまうことがあります。また見え方に脳が慣れるまでに時間がかかることもあり、特に高齢者になる程、見え方に馴染めないことがあります。また、乱視が強い人であったり、白内障以外に目の病気があったりする場合には多焦点の特性が生かすことが出来なくなるため、適応外になることもしばしばあります。

このように眼内レンズにも色々な注意点がありますので、診察して判断しています。もし詳しい話を聞きたい方は是非、当院へお越し下さい。