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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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後部硝子体剝離の実体験 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

後部硝子体剝離の実体験

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2023/09/14担当:山本 洋子
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今年の夏休みも終わろうとしていたころ、洗濯たたみをしていて、突然目の中に大きな輪っか状の浮遊物 つまり飛蚊症の大きなものが出現しました。

 

大したことは無かったのですが、耳側に光るようなものも感じられます。

 

中ぐらいの近視ですから、飛蚊症は10代からおなじみですが、今回は結構大きいので、意識に上ります。しかも耳下側の定位置にいます。

 

これが、後部硝子体剝離だなと納得しました。

 

患者さんも同じような症状で、驚いてやってこられることがありますが、その気持ちわかります。

 

本当に突然起きるので、何か悪いことが突発したように感じる というか本当に突発しているのですから。

 

一般的な飛蚊症は、網膜の前にある硝子体という、ゼリー状のものがつまっている場所に、濁りが出て起こる症状です。

 

もともと硝子体は無色透明の細かな線維からできていて、年齢とともに濁りがでてきます。

 

ただ水晶体が濁ると白内障となって視力を下げますが、硝子体の濁りは、出血やブドウ膜炎のまとまった白濁でなければ、生理的な飛蚊症程度では、視力に影響しません。

 

後部硝子体剝離の場合、ある日突然はっきりと先程書いたように、大きな浮遊物が出現するので、自覚できます。

 

硝子体膜が、網膜との緩いつながりが外れ、前方に移動、収縮するために、後ろにある網膜と分離するという現象で、一口でいうと老化現象です。

 

その際に網膜との癒着が強いと、硝子体膜に引っ張られて、網膜側に穴が開くことがあり、網膜裂孔という状態になります。その裂孔に液化した硝子体が入り込むと網膜剥離になります。

 

ですから、こういった現象が起こった場合、網膜裂孔や網膜剥離が生じていないか、生理的後部硝子体剥離なので、そのままにしておいてよいのかを精査する必要があります。

 

因みに、私の大きな飛蚊症は、そのままそこにありますが、眼科の診察中は暗室なのでほとんど気になりませんし、今で約1か月ほどになりますが、存在自体もあまり気にならなくなってきたことは確かです。