糖尿病診療の現状 2022年10月
厚労省からの研究費補助金を受けた、糖尿病対策の推進に対する検討会 なるものの発表レポートが、2022年10月に発表されていました。 期待通りの結果が記されていました。 まず糖尿病人口の推移です。 患者と予備軍の人口を合計した人数を糖尿病人口と呼びますが、糖尿病患者数は、高齢化の影
白内障との付き合い方
昨今何とかフレイル という言葉を聞くことが多いです。 もともとは、日本老年医学会が2014年に提唱したのが始まりで、frality(虚弱)の日本語訳です。 単にフレイルといえば、下肢の筋力低下によって歩行速度が低下 それに伴って活動能力や移動能力が低下すること を指すようですが、
ウオーキング熱
筋力増強のための歩数について、最近このブログで書いたことがあります。 眼科のすぐお隣に最近はやりのチョコザップが新規オープンしましたが、時間貧乏の私には、そこへ行く時間ももったいない気がしてしまいます。 そこで、私は今まで車で行くのが当たり前だったところも、グーグルマップを調べて
日本人の年齢調整死亡率(ASMR)が上昇
国家における死亡率というのは、全人口に対する死亡者数の率ですが、高齢化国では、当然亡くなる方は増加します。 そのため、高齢化の影響を統計学的に取り除いた年齢調整死亡(ASMR)による分析がされています。 そのASMRは、日本では年々低下していたが、2021年は、2011年の東日本
冬休みのお知らせ
今年の年末年始のお休みのお知らせです。 12月25日(月)~1月3日(水) 冬期休暇とさせて頂きます。 少し先のことですが、よろしくお願い致します。
自分の白内障はどの程度なのか?
よく患者さんから聞かれることとして、自分は白内障にかかっているのか その程度はどの位なのか 手術が必要なのはいつ位か が挙げられます。 この話題については、かなりよくこのブログで取り上げてきたつもりです。 私の私見の場合もあれば、学会の知見や、厚労省の統計的なものなども書いてきま
牛乳を飲むほど骨折や死亡リスクが上がる?
この論文を投稿したのは、米国メリーランド大学のUruchi Mishra氏。2023年9月11日号の栄養学の雑誌に投稿されたそうです。 日本でも世界でも、牛乳はカルシウムが豊富で吸収されやすいので、骨折しないための対策には、乳糖不耐症の人でなければ、推奨するというのが常識といって
黄斑上膜
黄斑上膜(黄斑前膜)という病名は、診断名としては古くからあり、以前はセロファン黄斑症とか偽黄斑円孔と呼ばれることもありました。 OCT検査(眼底三次元画像解析)という検査機器がかなり普及してきて、網膜の断面を観察することができるようになったことも、関係していると思います。 OCT
10月の列車旅 サンダーバード 越美北線 特急しらさぎ 小浜線 舞鶴線 山陰本線 福知山線 加古川線 東海道本線 芸備線 特急やくも のぞみ
最近にわか鉄道ファン というのもおこがましいのですが、私にとっては動く図書室といったほうが適当ですが、天候さえ許せばJRが遅延することは比較的少ないことをいいことに、連休があって私に他の用がなければ、鉄道に乗ってふらふら旅をしています。 JRの特急料金は意外と高額ではなく、運悪く
先天性鼻涙管閉塞の治療アップデート
昨日は先天性鼻涙管閉塞の治療のガイドライン作成者のお一人である先生が、講演された勉強会に、参加しました。今日はそのことを書いてみたいと思います。 先天性鼻涙管閉塞というのは、新生児の10%位には存在する比較的多い疾患です。 涙は吸い込み口である涙点から、鼻腔に通じる鼻涙管に至る涙