兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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角膜異物

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2019/09/12担当:山本 洋子
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目に何かが飛び込んでくることは、珍しいことではありませんが、たいがい涙が反射的に出て、目の外にでてしまいます。

 

ところが運悪くそのまま目の中に居座ってしまうと、かなり痛みが強くて急いで眼科に行くことになります。

 

黒目に異物がくっついてしまって離れない状態が、角膜異物。

 

板金など金属を扱う仕事をしている方は、何度も経験されているかもしれません。

 

小さい鉄粉でも角膜上に付着したままだと、錆がでていつまでも異物感が取れず炎症も強くなります。

 

角膜異物を取り除くことは、もちろん麻酔をして行いますから、取ること自体に痛みはありませんが、錆まで徹底的に取り除く必要があるので、ある程度角膜上皮を削り取るため、麻酔が切れるとそのあとしばらく痛みがあります。

 

道を歩いたり、自転車に乗っていただけという方でも、何らかの偶然で鉄粉が目に入ることが意外とありますので、おさらまない異物感の時には放置しない方がいいでしょう。

 

高速で回転する器械を使って作業している場合は、傷の程度が軽くそれらしい異物が角膜上に見当たらなくても、エネルギーがあるため眼球内に入り込んでしまうことがあります。

 

その場合は、眼内炎を起こす危険性があるので、早急に硝子体手術が必要になることもあります。

 

最近は、あまりみかけませんが、かなり昔、工場の多い地域に出張していたころ、鉄粉異物はしょっちゅうあることで慣れっこになっているようで、お互いつまようじの先で麻酔もなしで取りっこするという話を、患者さんから聞いたことがあります。

 

さぞかし痛いだろうと思うのですが、だいぶこじれた状態で眼科にやってくるので、今後はそういうことはしないで早めに来てくださいね、と何回もお話ししたことを思い出しました。