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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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ドライアイ診断基準が改訂されました | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

ドライアイ診断基準が改訂されました

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2017/03/06担当:草場 喜一郎
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水曜日担当の草場です。

2016年に10年ぶりにドライアイの定義・診断基準の見直し、改訂が以下ののように行われました。


・ドライアイの定義(2016 年,ドライアイ研究会)
ドライアイは、様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、
眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある

・ドライアイ診断における診断基準
BUT 5秒以下 かつ 自覚症状(眼不快感または視機能異常)を有する

 

今までの診断基準においては、1)涙液異常、2)角結膜上皮障害 および 3)ドライアイ症状の3つを満たしてドライアイ確定例と診断することになってました。

自覚症状がきついのに診察所見が重症でない涙液層破壊時間短縮タイプのドライアイ:short BUT (sBUT) type dry eyeの患者さんが多いことが背景にあるようです。

また、ドライアイの本質的な異常が角膜や結膜の異常より涙液層の安定性低下にあることがわかってきて、改訂が行われたようです

ドライアイの病態の一部には、涙液層の安定性の低下ばかりでなく、角膜の知覚低下や知覚過敏も関与しているようです。

ドライアイの診断は涙液層の破壊パターン分類によってドライアイのタイプが判別できることがわかってきており、大きく診断と治療の分野が進歩しつつあります。