
自民党の総裁選で世間の話題が盛り上がっているようですが、1週間ほど前に、金融系の女性が来院されたとき、今どき珍しくないのかもしれませんが、できたら自分自身が政治家になりたい と言ったことに、仰天しました。
私自身あまり政治の話題を向けられることがないため、世の中の一部の人だけが、熱中していると思っていましたが、実はそうでもないようです。
開業医と自民党というのは、よく取り沙汰されていますが、実際のところそういった政治話は、私のような医師会の中でも末端にいるものにとっては、縁がありません。
医師会費というのは、日本医師会とその下部組織である県 市 とそれぞれに会費を支払っています。
更に眼科という分科会もあり、こちらも日本眼科医会とその下部組織があるのは同様です。
それとは別に、医師連盟というのがあり、それは入会は任意で、政治色がある団体と認識しています。
任意ですから、特に強制されることも無く、私は入っていないので、詳細はわかりませんが、こちらも会費は必要でしょう。
開業当初は同じような名称の医師会関連費という会費が引き落とされるたびに、これは何の会費ですか と問い合わせないと、わからなかったものです。
けっこう馬鹿にならない金額です。
若かりし頃は、医師連盟という政治色のある団体がある以上、医師会費は、本当に必要な医学的な問題に対応するために徴収されている と解釈していましたが、実際はどうなのでしょうか。
地域に密着している開業医は特に、行政との関係は全く無しで済ますということは、できません。
例えば、コロナの時の緊急ワクチン接種とか、特殊な感染症の情報を上に上げる とか学校医や3歳児健診とか。
昨今は、そういったことの煩わしさを嫌がり、新規開業希望者は医師会に入らない人も増えている と聞いたことがあります。
私の解釈では、医師会費は詳細はわからないながらも、必要な経費で、カトリック教会でも毎週ごミサの度に献金をすることとは別に、維持費というものを月々支払うように、開業医として地域活動をするためには、負担するべきものなのではないかと考えています。
ただ、私のように平医師会会員にとっては、医師会は自民党への献金団体と、世間から何となく責められているような気がしますが、自民党員でもない私には、その関係性はかなり意味不明というのが現状です。