
昨日は、台風の影響か風が強く、突然目がゴロゴロして開けられない という患者さんが、夕方続けて来院されました。
眼科の用語で、結膜異物といいますが、目はデリケートな場所なので、少しでも固いものが入ると、鋭い痛みを感じ、流涙、充血のために目が開けられず、無理に目をこすったり、シャワーを目に当てたりして、角膜をすっかり傷つけてしまう悪循環に陥ることがあります。
今年もパニック状態に陥って、救急車で来院された方がいました。
昨日の方々は、冷静に徒歩で来院されましたが、上まぶたの裏側に、植物片と思われる茶色いかけらが刺さっていました。
こうなると、異物が固定されてしまい、瞬きの度に、角膜をこすることになり、深い傷になることもあります。
突然こういった状態になった時に大切なことは、
・むやみに目をこすらないこと。
・涙が出てきているはずなので、自然に流れ出ることを期待して、しばらくそのまま安静にして様子を見る。
・異物を見つけようと眼をさわらないこと。
・いつまでも痛いようなら、眼科を受診する。
そういえば、結膜異物という点では、コンタクトレンズを外したところ、欠けていて、ゴロゴロするという患者さんも昨日来院されました。
角膜を見てみると、角膜表面の約1/3ぐらいが、傷になっていました。
その患者さんは、透明のチャック付きの袋に、欠けたコンタクトレンズを入れて来院されました。
それは素晴らしく良いことで、見つけたかけらとそのコンタクトレンズを目視で確認でき、取り残しが無いことがわかります。
この場合の結膜異物は、コンタクトレンズの破れたかけらということになります。
これは台風と関係ありませんが、昨日は結膜異物の患者さんの多い日でした。